題名:OSSプロジェクトにおける障害に関する情報共有の分析 近年,オープンソースソフトウェア(OSS)は商用ソフトウェアに劣らない品質と機能を備え,中には社会基盤を支えるOSSが存在している.そのため,信頼性の高いOSSの開発が重要である.しかし,OSS開発過程で開発の遅延,障害の修正が不十分という問題が多く発生している.その一つの要因として,開発者間で情報共有が円滑に行われていないことが挙げられる.このような背景から,OSS開発を成功に導くための知見を得ることを目的として,開発者間の情報共有に関する研究が盛んに行われている.これまでの研究で,成功しているOSSにおける開発者間の情報共有についていくつか知見が得られているが,信頼性の高いOSS開発につながる知見は得られていない.信頼性の高いOSSを実現するための知見を得るためには,障害に対する迅速な対応を行うための情報共有の方法について分析する必要がある.本研究では,障害に関する議論を行う人物らのコミュニケーション関係と障害修正にかかる時間との関係を明らかにすることを目的とする.この分析から,信頼性の高いOSSを実現するコミュニティの形成手法を知ることができると期待している.本発表では研究の進捗状況と今後の方針について報告する.