大規模コミュニティでは,特定プロジェクトにリソースが偏ったり,人物間をまとめるハブ的人物が不在したりなどで,知識共有が阻害されていることがあります.本研究では,知識共有支援の第一歩として,それらが発生しているメカニズムを把握するために,従来の可視化技術を大規模コミュニティに適用したり,新たな可視化技術を開発したりしています.
例えば,SourceForge.netのコミュニケーション構造をWalrusというグラフ可視化ツールを用いて可視化し,コミュニティの活動の様子を分析しました.その結果,8割以上のプロジェクトは3人以下の開発者しか確保することができておらず.活発にOSS開発が行えないという傾向があることが明らかとなりました.