バグ管理支援システムの構築

研究背景:

ApacheやLinuxをはじめとするOSSは,社会基盤として広く普及しているため高い品質が求められています.しか しながら,OSSの開発は一般的に,開発者が地理的に分散した環境でメールなどの非同期非対面コミュニケーションメディアを用いた協調作業となるため,開 発中に生じた個々の不具合(バグ)の修正方針や修正状況を開発者間で共有することが困難です.さらに近年,OSSの大規模化や複雑化に伴う不具合の増加 が,不具合情報の共有と管理をますます困難なものにしています.そのため,多くのOSS開発では,不具合情報を一元管理するためにバグ管理システムを導入 し利用していますが,不具合が報告されてから修正が完了するまでの時間(滞留時間)が極めて長いものが数多く存在するという問題が指摘されています.

研究目的:

ソフトウェアに混入する不具合を効率的に修正するための作業支援システムの構築.

 

アプローチ:

未対応時間と修正時間が遅延する要因を分析する

バグ修正プロセス